劇場版コナン(2018/05/17)

劇場版コナンの楽しみ方は色々あるのが魅力なんだけど、その中の一つに監督ごとに違う雰囲気作りを観るというのがあると思う。

 

 

漆黒の追跡者を観た。山本世代で一番好き。劇場版全体で見ても良作の部類である…と私は思っている…作品だ。

この作品は山本監督の特徴がよく出ていると思う。

 

とにかく画が動かない!カットの使い回しも見られ、作画の良さがピカイチであるかわりに動きをかなり犠牲にしているように見える。魅せ方が上手いから誤魔化せているものの紺碧の棺を笑えないくらい動きがない作品であると思う。

 

しかしそれがいいのだ。

劇場版なのにやたらゆったりした時間が流れる部分があるのはコナンの良いところだと思う。漆黒はそのゆったりさが群を抜いているのだ。もう全体通してゆったり。クライマックスこそ緊迫した場面もあるが、全体を通しての、あのちょっとディープでダークでスローな雰囲気は山本世代そのものだと感じる。

 

今のテレビ版の監督を務めている山本監督、テレビ版にそのゆったり感が引き継がれているのはコナンにとって幸いだと思う。

 

 

 

めちゃくちゃ趣味の話でいうと、漆黒の追跡者は江戸川コナン推しには堪らない作品だと思う。山本世代からコナンwith〇〇の〇〇をフィーチャーする流れが徐々に作られてきてるわけだけど、漆黒の追跡者はコナンを、コナンをフィーチャーしているのだ。

もう映る場面場面がコナンだらけ!江戸川コナンが少しでも気になるなら是非観て欲しい。